入院中のお食事は栄養科職員が心を込めて手作りしています。
当院の食事のコンセプトである「家庭の食事の延長」を大切に、栄養バランスに考慮した献立作成だけでなく、妊娠中から出産後及び婦人科の患者様の栄養管理にも力を注いでいます。 血圧や血糖値が高め、貧血など食事管理が必要な方への栄養指導では、一人ひとりのライフスタイルに合わせたアドバイスを心掛けています。我慢する食事ではなく、美味しく食べて前向きに取り組める目標を患者様と一緒に考え、サポート致します。 また、つわりで食事が思うように食べられない、妊娠中の体重コントロールが上手くできない方などには栄養相談も行っています。
外来、入院共に栄養相談を行っておりますので、お気軽にお声かけください。また、もぐもぐサロン(離乳食教室)は初期、中・後期、完了期編に分かれ、実演や相談も受けつけています。是非、ご参加ください。
食物繊維・カルシウムをたっぷり含んでいるひじきをメインにしたサラダです♪ 「ひじきを食べた方がいいのはわかっているけど、料理方法が思い浮かばない・・・」 なんてことはありませんか?? さっぱりしていて食べやすいので、食欲がないときでもオススメです。
材料(2人分) | 干しひじき:10g、醤油:小1弱、竹輪:20g、お好みのドレッシング、油:小1/2、大根:50g、枝豆:10g |
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下準備 |
①干しひじきは戻して洗い、下ゆでする。 ②大根は千切りにする。 ③竹輪は縦半分に切ってから、斜め薄切りにする。 ④枝豆は、下ゆでをしておく。 |
作り方 |
①鍋を熱し、油を引きひじきを炒める。醤油を加えて下味をつけたら、冷ましておく。 ②ひじきが冷めたら、大根、竹輪と混ぜ合わせて、お好みのドレッシングで和える。 ③器に盛り、枝豆を散らしたら、出来上がり♪ |
鉄分をとるにはぴったりのお料理です。ブロッコリーなどの緑黄色野菜やきのこ類を入れると、葉酸や食物繊維もたっぷりとることができます。
材料(2人分) | あさり:80g(12個位)、エリンギ:40g(2本位)、オリーブオイル:小1、塩、こしょう、コンソメ:少々(A)、ブロッコリー:60g(1口大6個位)、にんにく:1片、料理酒:大1、お好みでレモンなど |
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下準備 |
①ブロッコリーは1口大に切って下ゆでをしておく。 ②エリンギは半分の長さに切ってから、短冊切りにする。 ③にんにくはみじん切りにする。 |
作り方 |
①鍋を熱し、オリーブオイルでにんにくを炒め、香りが出たらエリンギを加えて炒める。 ②あさりを加え、酒をふって蓋をして蒸す。 ③あさりの口が開いたら、Aとブロッコリーを入れて混ぜて合わせる。 ④お皿に盛って、お好みで乾燥パセリやレモンを添えたら出来上がり♪ |
妊娠中に食べてはいけないものはありますか?
妊娠中は抵抗力が下がるため、普段より食中毒に感染しやすくなり、感染するとおなかの中の赤ちゃんに影響が出る可能性があります。 食事前の手洗いや料理をする際は調理器具をこまめに洗うなど、衛生面にも注意しましょう。
気を付けたい食べ物について説明します。
◎生もの
十分に加熱されていない肉(内部まで75℃1分以上加熱)、生卵、牡蠣などの二枚貝は避けましょう。刺身などの生魚を食べる際は、体調が良い時に新鮮なものを選びましょう。
◎リステリア菌
感染症を防ぐには、生の野菜や果物は流水でよく洗う、賞味期限内に食べきる、冷蔵庫を過信せず、食べる前に加熱しましょう。
~リステリア菌を含む食品~
非加熱のナチュラルチーズ(モッツァレラ、リコッタ、カマンベール、ゴルゴンゾーラ、カッテージ、ゴーダ)
生ハム、肉や魚のパテ、サラミ、スモークサーモンなど
◎魚介類
魚介類を通じての水銀摂取に少し注意が必要です。ただし魚介類は良質なたんぱく質、脳や神経の発達に必要なDHAや血液をサラサラにするEPAを多く含みます。また、カルシウム補給にもなり重要な食べ物です。
金目鯛、めかじき、クロマグロ(本マグロ)、メバチ(メバチマグロ)は1週間に1回80g程度が目安です。同じ種類の魚ばかりを食べないようにしましょう。
カフェインはどのくらいとっても良いですか?
コーヒーや紅茶などのカフェインを含む飲料はストレスを和らげる効果もありますが、大量の摂取は中枢神経系の刺激による興奮、不眠症などの症状が出ることがあると言われています。妊娠さんや授乳中の女性は1日1~2杯程度にし、ノンカフェインのコーヒーや紅茶などを上手く活用できると良いですね。
サプリメントは飲んでも大丈夫ですか?
栄養の基本は食事です。
まずは、栄養バランスの良い食事(主食・主菜・副菜)を普段から心がけ、サプリメントは補助的に活用しましょう。飲む場合は妊婦用のサプリメントがおすすめです。使用する際は医師に相談し、目安量を守り、過剰摂取にならないようにしましょう。
便秘で困っています。
妊娠中はホルモンバランスの変化や腸の圧迫などで便秘になりやすくなります。
便秘解消法のポイントを説明します。ぜひ試してみてください。
・水分をしっかりとる
・食生活を見直す(毎食、主食+主菜+副菜でバランス良く)
・食物繊維をたっぷりと
水溶性食物繊維…ごぼう、オクラ、押麦など
不溶性食物繊維…豆類、きのこなど
・発酵食品やオリゴ糖で腸内環境を整える(ヨーグルト、納豆、味噌、きなこ、バナナなど)
・ウォーキングなどの適度な運動
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